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新種シーラカンス、テキサスで発見 [海の生物]

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アメリカ、テキサス州で採取されたシーラカンスの骨化石を詳しく調査したところ、約1億年前の新種と判明した。

 シーラカンスは原始的な形態を残した世界最古の魚類の1つで、動作が遅い。長らく絶滅したと考えられていたが、1938年にアフリカで生存が確認された。全40種以上のうち、現生種は2種のみである。3億2000万年前とほぼ同じ姿で、「生きた化石」と呼ばれている。

 新種「Reidus hilli」は、テキサス州フォートワースの芸術家ロバート・リード(Robert Reid)氏の功績を称えて命名された。リード氏は1980年代後半に自宅近くで頭骨化石を発見、同州のサザンメソジスト大学に寄贈した。研究者チームは、下顎部にあるシャベル状の特徴的な骨板からすぐさまシーラカンスと特定。

「一目見た時点で判断できた」と、研究を率いた同大学の古生物学者ジョン・グラフ(John Graf)氏は話す。しかし、最近の再調査まで、誰も新種とは考えなかった。

◆近縁種より小型

 Reidus hilliは1億年前の白亜紀に生息しており、テキサス州で発見されたシーラカンス化石として最も年代が若い。これまで同州では約2億年前、三畳紀の化石が最も新しかった。

 グラフ氏によると、成魚は体長50センチ以上と推測される。当時のシーラカンスとしては平均的なサイズだが、近縁種は大型化が進んでいたという。

 例えば、平均体長が1~3メートルの仲間も存在したようだ。なお、現生種は約2メートルまで大きくなる。新種を分析したグラフ氏は、絶滅種から現生種への過渡期に当たると主張している。

 研究の詳細は「Historical Biology」誌で8月2日に発表された。




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